支援ボランティア部門ライターの石川ひろこです。
視覚障害は情報障害と言われています。ビジネスや色々な場面で言語化が大事といわれてますが同行援護では、情報提供(=言語化)は安心安全のベースになる必須スキルです。
見えない分【言葉での情報提供】が非常に重要ですし不安を和らげる事にも繋がります。これを聞いたときに20年以上前の(笑)エステ入社時のフェイシャル練習が浮かびました。声がけと手順をセットで教わったことを思い出したのです。
どういう事かというと、例えば… 極上のフェイシャルマッサージを堪能し、今から鎮静パックで仕上げに入る…というお客様がいたとします。ここで前触れなく…!突然冷たいパックを乗せられたらビックリしませんか? 夢見心地でいたのに…台なしにしてしまうかもしれません。 なので最後までリラックスして施術を受けていただく為に小さな声で。
「目の上にコットンのせますね」
「少し冷たく感じます」
→水で湿らせたコットンを目の上に置く
「今からパックをのせていきますね」
「アゴから塗布していきます」
→パック塗布
という具合に『言葉がけ→手順を実践』をセットで伝えていきます。こうした事、エステ以外でも色々な場面であるかと思いますが、視覚障害者の同行援護においては、体の動きと言葉の「両方で」情報を提供することが非常に重要です。
個人的にはこの言語化の方が難しいと感じています。それには2つ理由があって、1つめは、そもそも言語化を意識してなかった。アレ、ソレ言葉に慣れてしまっている。2つめは、言葉より先に体が動いてしまうこと。先の話でいえば、パックを塗りだしてから「パックを塗りますね」と後出しになりがち。これでは安心感は得られません。言葉の後出し禁止、言葉が先です。
では、どうしたら良いかというと?
- 見たものを言葉にすること
- これからの動きを言葉にすること
つい使いがちな、アレソレ言葉は使わず、言葉の先だしとアナウンサーの実況ですね。同行援護に限らず、言語化は生きる力、伝える力の基礎ですが実践する場がないと鍛えられません.. そこで!
オススメは、アレソレ言葉封印day。家族や友達とゲーム感覚で試してみるのはいかがでしょうか? あなたはどうやって言語化する力を磨いていますか? ぜひコメント欄で教えていただけたら嬉しいです。
投稿者プロフィール
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美容業界26年、述べ3万人以上の女性の悩みに携わる。角膜潰瘍で2度の緊急入院を経験したことで、予防美容に力を入れ健康美をサポートをしています。
(https://www.kogaoesthe.com/)
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