「黙食」

ヘルスケア部門(食育) ライターの黒やなぎ桂子です。
コロナの影響で「黙食」という言葉が出現しました。 飛沫感染を防ぐための策として、ある飲食店から始まった取組だそうです。 まさに、新しい生活様式を表す言葉ですね。

飲食時は黙って食べる。食べ終わったらマスクをしてから会話する。今後はそんな食事風景があたりまえになるのでしょうか。
他にも、 「黙」という字を使って会話を控えるよう呼びかける動きが広がっています。私の職場の喫煙所にはいつの間にか「黙煙」と表示されていました。また、銭湯では「黙浴」と書かれたポスターが貼られているようです。 今後もっと「黙」のつく言葉が増えそうですね。

食事の場合、 元々一人での食事ならそれでいいとして、 複数名または大勢での会食の意味とは何でしょう。 会食の定義を調べたところ、このように書かれていました。 「あるひとつの目的を果たすために何人かが集まって一緒に食事をすること」 集まった人同士の親睦を深め、信頼関係を築くなど、食や会話を通じてより良い関係性をつくっていくためにあるのが会食です。

食べながら会話を楽しむことはできなくなりましたが、その代わりに五感(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚)を研ぎ澄ましてじっくり味わってみてはいかがでしょうか。

これはどんな材料を使ってるのだろうか。 調味料は何が入ってるのだろうか。 〇〇を加えたらもっと美味しくなるんじゃないか? などと、 ワクワクする発想が浮かぶかも知れません。

実はこれ、 刑務所あるあるです。 刑務所では昔から「黙食」です。 与えられた食事を最大限に美味しく頂くため、 彼らはいろんな工夫を凝らします。

先生! AとBを混ぜたら美味しいと思うので、 来月のメニューに入れてください。

先生! もっと美味しくつくりたいので、 今度教えてください。

そんなことを言われるのです。 食事中の会話は控えめに、 でもその後のコミュニケーションは密に、 今この環境だからこその新たな楽しみを見つけてみませんか。

パラレルキャリア専門エール通信

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