ビジネス部門 ライティング術ライターの吉田和歌子(wacoxxx)です。
「最後まで一気に読んでもらえる文章を書きたい」コラムを書くにあたり、こんなリクエストをいただきました。
(ありがとうございます!)
最後まで読んでもらえる文章とは、 「最後まで読みたくなる文章 」です。ところが、「よし、そのポイントをお伝えしよう」とまとめていると、あることに気付いたのです。それが、“風の時代”のSNSの傾向です。
金銭・物質・権威などが重視された“土の時代”に対して、知性・コミュニケーション・個人など目に見えないものに価値が置かれるのが“風の時代”。また、“個の時代”とも言われ、経歴や実績などの「外側」だけでなく、人間性や価値観など「人そのもの」が注目されるとされています。
その上で、最後まで読みたくなる文章のポイントは、
- 読み手の興味をひくテーマや書き方
- テンポよく飽きさせない構成
- 書き手の想いや感情が伝わるリアルな表現
の3つ。
特に風の時代の傾向を感じたのが、「3.書き手の想いや感情が伝わるリアルな表現」です。
これまでも「正直」をキーワードに、あなたの想いを伝えることをおすすめしてきましたが、そこに「スピード」と「柔軟性」が加わるイメージです。例えるなら、LPなどのPR記事が『ドラマ』で、SNSは『リアリティショー』。ドラマは、脚本家や俳優などプロによって仕上げられた「完成形」、リアリティショーは、恋愛バラエティ番組『あいのり』のような、何が起こるか分からない「現在進行形」と言えるでしょう。後者で視聴者が夢中になったのは、「等身大」の男女の「リアルな感情」が織りなす「リアルな恋愛事情」があったからです。そこに共感したり感情移入したりして「つい最後まで観てしまう」現象が起こりました。
SNSに照らし合わせると、
- 「今」を切り取り、リアルタイムに記事を発信
- 成功談だけでなく、過去の失敗談や自虐ネタもアリ
- 思いついたこと、プロジェクトの裏側など、途中経過でOK
- プライベートをのぞかせる
- ストーリーを語る
- 会話をするような口語調
- 記事〜コメントを通じて、読み手とコミュニケーションを取る
- 文章の型にとらわれすぎず、スピード重視で発信など「現在進行形」の記事
が共感を得ています。
「最後まで読みたい文章」で共感を得たいなら、ご自身のブランディングを決めた上で、「鮮度の高い情報をスピード感もってリアルに柔軟に伝える」をぜひお試しください。
投稿者プロフィール
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“想い”を“言葉”に
その“言葉”が未来をつくる
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14年間の広告・編集業界を経て2018年にフリーに。
現役ライターとして活動中。
1,000人以上を取材してきた【取材力】で魅力を120%引き出し、ありありとイメージさせる【文章力】で心を揺さぶるのが得意。
10,000人以上の添削&修正してきた【ライティングスキル】を生かし、
個人起業家の《発信力アップ》をサポートするライティング講座を開講。
プライベートでは、元バックパッカーのマイペース夫とおじいちゃんのような5歳男児と悲喜こもごもを共にしている。
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