分人主義本当の自分は1つじゃない!

マインドライターの大外河 玲奈(たそが れいな)です。
いよいよ今日で11月も終わり。今年も残すところ1ヶ月ですね。

「終わり良ければすべて良し」になるよう2020年を後悔なく過ごしていけたら良いですね。今日は、モヤモヤ悩んだ時にお勧めの考え方「分人主義」をご紹介します。

分人主義とは、芥川賞作家である平野啓一郎さんの「私とは何か」「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)に登場する考え方です。平野さんは、著書の中で以下のように伝えています。

たった一つの「本当の自分」など存在しない。裏返して言うならば、対人関係ごとに見せる複数の顔が、すべて「本当の自分」である。

分人とは、対人関係ごとの様々な自分のことである。恋人との分人、両親との分人、職場での分人、趣味の仲間との分人、……それらは、必ずしも同じではない。分人は、相手との反復的なコミュニケーションを通じて、自分の中に形成されてゆく、パターンとしての人格である。

以上引用でした。

対場面や対人だけではなく、1つの事柄にも沢山の分人が存在します。個人よりも細かい単位があると思えば、どんな自分がいても色んな自分を許せる気持ちになりませんか?大切なのは、どんな自分でいたいかを自分で選んでいくことなのですから。

私は、毎日の日課として、分人主義を活用した朝活に参加しています。悩みを分人主義で切り分けて、色々な分人を並べて見える化して、どんな自分でいたいかを選択していくワークを皆でシェアしながら取り組んでいます。

例えば、「職場の上司とうまくやっていくにはどうしたら良いだろう」をテーマにしてみましょう。

  1. 「上司として、もっとやるべきことをきちんとして欲しい」と人を批判する分人
  2. 「皆で協力して目的を成し遂げたい」と人と協調したい分人
  3. 「より良い環境で目的を達成したい」と改善改革意欲のある分人
  4. 「相手が変わらないのだから自分が変わればいい」と視点を転換する分人

並べた分人から選びたい自分を決めて、そこから出来るアクションを考えます。選びたいのが「人と協調したい分人」「視点を転換する分人」だったら、どうしたら視点を転換して人(この場合は上司ですね)と協調できるかを考えます。

ヒントは、他の分人からも得られます。分人を並べた時に出てきた批判の分人は「役割を果たさないのが許せない!」と怒っていたので、自分には役割を全うしていない事への反応パターンがあることがわかります。すると「上司に役割を求めるのではなく、サポーティブな自分になって応援の気持ちで接する」という視点を転換して協調するためのアクションが生まれます。

常に自分が望む自分であるよう創意工夫を持って毎日を過ごせば、イライラモヤモヤに立ち止まっている暇は無くなってしまいますね。逆にイライラモヤモヤこそが、改善のヒントになり得ます。

どんな自分を選んでいきますか?

どんな自分でありたいですか?

ぜひ分人主義をヒントにしてみてください。

投稿者プロフィール

大外河玲奈
大外河玲奈Bunjinアテンダント/統計心理学i-colorカウンセラー
自分らしく人生を花咲かせよう♪
航空会社勤務 客室乗務員13年 トレーナー8年 人事5年
1978年生まれ/東京都在住/瞑想ガイド/アロマオイル愛好家
自分の感情と感覚を取り戻し、自分の価値観で自分軸を生きたい女性を応援します!自分の素質を知って、自分とも人ともより良くコミュニケーションができる「統計心理学i-color」、問題を可視化して理想の自分を描ける「Bunjin-分人」をお伝えしています
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(https://ameblo.jp/jikokoteijyoshi)
パラレルキャリア専門エール通信

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