書くより重要!?「校正・校閲ポイント」トップ10

ライティング術担当の吉田和歌子(wacoxxx)です。
「ライティング術」と聞いて、多くの人がイメージするのは「文章の書き方」だと思います。
しかし、「書く」作業と同じくらい重要かつ絶対に欠かせない工程があります。

それが「校正・校閲」です。

そこで、これまで10,000件以上の添削をしてきた経験をもとに、「校正・校閲ポイント トップ10」として「文章を直すコツ」お伝えしていきます。

「校正・校閲」では
□読みやすいか
□伝わるか
□間違いはないか
の視点でチェックします。

前回の記事に続き、今回も「読みやすさ」の視点から③④をお伝えします。

ポイント③ 適切に改行や段落分けをする

文章の改行や段落分けも、記事の文脈などによって適切に調整します。メディアによって多少ルールは異なりますが、特にPC・タブレット・スマートフォンのいずれで見ても読みやすい改行・段落分けを意識しましょう。

目安として、スマートフォンでは1行19文字、PCで23文字と言われています。変な場所で改行されないように、あえて改行せずにつなげる場合もあります。

【調整前】
親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしている。小学校に居る時分学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰を抜かした事がある。なぜそんな無闇をしたと聞く人があるかも知れぬ。別段深い理由でもない。新築の二階から首を出していたら、同級生の一人が冗談に、いくら威張っても、そこから飛び降りる事は出来まい。弱虫やーい。と囃したからである。小使に負ぶさって帰って来た時、おやじが大きな眼をして二階ぐらいから飛び降りて腰を抜かす奴があるかと云ったから、この次は抜かさずに飛んで見せますと答えた。

【調整後】
親譲りの無鉄砲で
子供の時から損ばかりしている。

小学校に居る時分、
学校の二階から飛び降りて
一週間ほど腰を抜かした事がある。
なぜそんな無闇をしたと
聞く人があるかも知れぬ。
別段深い理由でもない。

新築の二階から首を出していたら、
同級生の一人が冗談に、
いくら威張っても、
そこから飛び降りる事は出来まい。
弱虫やーい。と囃したからである。

小使に負ぶさって帰って来た時、
おやじが大きな眼をして
二階ぐらいから飛び降りて
腰を抜かす奴があるかと云ったから、
この次は抜かさずに
飛んで見せますと答えた。
(青空文庫「坊っちゃん」より)

ポイント④ 文末にバリエーションを持たせる

毎回文末の表現が同じで、単調なイメージを与えるケースがあります。呼びかけ、体言止めなどを意識して取り入れ、バリエーションを持たせるとリズム感が出ます。

【調整前】
言葉は生きていて、その影響力はとても大きいです。だからこそ、言葉に魂を乗せて伝えることが一番大切なことだと思います。というか、乗ってないと何も伝わらないです。
そんなことを考えていると「言葉を紡ぐ」というキーワードが出てきました。
言葉を紡ぐ=ていねいに言葉を選ぶ。
自分の想いを「この表現しかない」という言葉を選んで伝えます。
その選んだ言葉が最も伝わる方法・手段としてライティングテクニックを使うだけです。
テクニックを知らないと伝えられないから必要なのだけど、「伝えたいことは何か」を明確にすることの方が大事です。

【調整後】
言葉は生きていて、その影響力はとても大きい。
だからこそ、言葉に魂を乗せて伝えることが一番大切なこと。
というか、乗ってないと何も伝わらない。
そんなことを考えていると「言葉を紡ぐ」というキーワードが出てきました。
言葉を紡ぐ=ていねいに言葉を選ぶ。
自分の想いを「この表現しかない」という言葉を選んで伝える。
その選んだ言葉が最も伝わる方法・手段としてライティングテクニックを使うだけ。
テクニックを知らないと伝えられないから必要なのだけど、「伝えたいことは何か」を明確にすることの方が大事なのです。

次回(12/19)は「伝えやすさ」「正しさ」の視点から「校正・校閲ポイント」をお伝えします。

今回の記事が、ご自身の書き上げた記事を発信する前に、チェックする参考にしていただければ幸いです。

投稿者プロフィール

吉田和歌子
吉田和歌子個人起業家 発信力サポーター
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“想い”を“言葉”に
その“言葉”が未来をつくる
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14年間の広告・編集業界を経て2018年にフリーに。
現役ライターとして活動中。
1,000人以上を取材してきた【取材力】で魅力を120%引き出し、ありありとイメージさせる【文章力】で心を揺さぶるのが得意。
10,000人以上の添削&修正してきた【ライティングスキル】を生かし、
個人起業家の《発信力アップ》をサポートするライティング講座を開講。
プライベートでは、元バックパッカーのマイペース夫とおじいちゃんのような5歳男児と悲喜こもごもを共にしている。
パラレルキャリア専門エール通信

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