毎日の習慣で美しく

ビューティー部門アーユルヴェーダライターの竹内ゆりです。
インド・スリランカで5000年続く伝承医療。

ヨガと共に健康と美の基本であるアーユルヴェーダについて3回に渡ってお伝えしています。最終回は「オージャス」ハッピーエネルギーの作り方です。

オージャスとはハッピー物質のようなものです。人は8滴のオージャスを持って生まれるといいます。そのオージャスが増えると、人間的な魅力が増すだけではなく、肌や髪にツヤが出たり、病気にかからないなどの体への良い変化や、願いごとが叶いやすくなる、シンクロが起きるなどポジティブな出来事の変化もたくさん起こるようになります。キラキラ輝いている人を「あの人オージャスがたくさんだね!」というような表現をします。

「やる気」「満足感」「達成感」などがある時はオージャスに満ち、消化力が良い状態です。反対に「なんだかやる気が出ない」「物事に集中できない」「落ち込みやすくなった」という時はオージャスができない状態でアーマ(未消化物:毒)が溜ってます。

★オージャスを増やし消化力を高める「正しい食事」とは…

①食事に集中する 

ついついテレビやスマホを見ながら食事をしてしまいがちですが、“ながら食い”では消化力が下がります。目の前に出された料理にしっかり向き合い、食べるという行為に集中することです。

②よく噛む

食べ物はできる限り小さい状態で体内に入れた方が消化しやすくなり、アグニの負担を減らすことができると教えられています。一度口に入れたら箸を置いて、30回ほど噛んでからまた箸を持つようにすると、実践しやすいです。

③完全な空腹状態で食べる

「お腹が空いていないけれど、12時だからご飯を食べよう」というように、決まった時間に食事をする人も多いと思いますが、完全にお腹が空いていないときに食べ物を詰めると消化力が落ちてしまうことに。毎日同じ時間にきちんとお腹が空いて食事をするのが ベストです。

④食べる量は腹7分目

アグニを強める食事法で理想とされる食べる量は、一般的に言われる腹八分ではなく、余裕を持たせた腹7分目。両手の平に食べ物がフワッと(山盛りはNG)乗る程度が1回の食事量の目安です。

⑤良い心の状態で食事をする

イライラや怒りや悲しみのようなネガティブな感情も消化力を下げます。その様なときに食事をすることを避けましょう

★毎日積極的に摂りたい、“オージャス”を増やす食べ物

アグニ(消化力)の機能を高めて、“オージャス”を増やすためには、食べ方はもちろん、どんな食べ物を選ぶかもポイントになります。アグニは「火の性質」を持っているので、基本的に温かくて油分のある食べ物だと、よく燃えて消化がスムーズになります。逆に消化の火を消してしまう冷たいものは避けたいです揚げ物などは、複雑な調理工程で消化しにくく“オージャス”を減らすとも言われているので避けてください。

具体的に“オージャス”が増えやすい食材は、
ギー(牛乳から作った油)
炊きたての白米
生のハチミツ(非加熱)
デーツ
アーモンド
旬のオーガニック野菜
などが挙げられます。

特にギーは体の中で完全に消化されるうえ、美容や健康に効果的な栄養素が豊富で味付けや食用油としても使える万能食材。食べるだけではなく皮膚に塗ったり、鼻に入れたりもします。

炊きたての白米は次の日に“オージャス”になるとも言われているので、ぜひ取り入れてください。

また、食材の生命力(プラーナ)は、調理を複雑にしたり、1日以上の作り置きなど時間が経つほど減ってしまうので要注意です。出来るだけシンプルな調理法にし作りたてをいただきましょう。

“オージャス”は、誰もが日々行う「食事」をほんの少し見直すことで増えていくので、ぜひ今日から心がけてみてください。

投稿者プロフィール

竹内ゆり
竹内ゆりアーユルヴェーダセラピスト&講師
化粧品、サプリメントに携わって30年。2014年アーユルヴェーダと出会う。
ハーブやオイルを使い、生活習慣や食生活で体の内側、外側からの健康と美を目指すアーユルヴェーダに共感。
インドにてセラピスト&アドバイザーの勉強をする。
2016年サロン アーユルヴェーダ ディヴァーナを札幌にopen.
300人以上のお客様の健康と美のお手伝いをし、現在も日々勉強し発信中。
アーユルヴェーダに関する日々感じたことなどブログに書いてます。
(https://ameblo.jp/ayurvedadivana/)
パラレルキャリア専門エール通信

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