ビジネス部門 広報ライターの植竹希です。
今日のテーマは「広報と歴史上の人物」。
歴史上の人物の中には、広報・PR的な視点を持っていた人は少なくありません。
ここでは、私がこの人こそと思う偉人の広報的なエピソードをご紹介します。
偉大な功績を残した人物の影には必ず名参謀がいるものです。
戦国時代の超有名人・豊臣秀吉。
彼を農民からを天下人まで押し上げたのは、その正妻 高台院・ねね(おねとも言う。以下ねねと記載)の存在が大きいのは誰もが知るところでしょう。
【ねねは元祖・ロビー活動の達人!】要望の実現に向けて企業や団体が、官僚や国会議員にはたらきかけるロビー活動。
欧米ではかなり以前から国を動かす重要な要素として行われている政治における広報活動の一つです。
日本では来年開催予定のオリンピック誘致でこのロビー活動を行ったことでやっと知られるようになってきました。
戦国の世において、すでにこのロビー活動を実践していたのがねねです。
―エピソード1―
ねねは信長に秀吉の浮気問題の直訴を行ったことがあります。秀吉が破竹の働きにより、初めて長浜城の城主になった頃の話です。おそらくですが、「女好きでどうしようもない」「妻の尻に敷かれている男」というイメージ戦略で、信長以下、関係者皆を油断をさせる。草履とりから一国一城の主まで登りつめた秀吉。信長はもちろん、周りの人の疑り・やっかみを防ぐ必要があると考えたのです。
―エピソード2―
秀吉が関白になった後、朝廷との交渉役、つまり外交官のような役目を担っていたことは史実にも残っています。この頃の武将は、朝廷のお墨付きのもと、地位が成り立っていました。そのため、朝廷との良好な関係性を保つのは最重要事項でした。その働きが朝廷にも認められ、女性の最高位である従一位を与えられています。
ねねのエピソードを並べてみると、彼女は№2的な生き方をしていたことが見えてきます。「この人だと思った人を一途に支える」こんな生き方もステキですね。
歴史上の人物も、偉人その人だけでなく、周りの人の軌跡もたどってみると興味深いかもしれません。
きっと、ご自分のビジネスに、会社での業務に役立つヒントもあるはずです。
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