キャリア部門子育てライターの大久保綾乃です。
私は小中学校で支援員の仕事もしています。小学校ではまれに理科の実験を失敗することがあります。そんな時の子どもの反応から、コラムに寄せて参ります。
実験に失敗した時子ども達は、「先生の言ったとおりにやったのに失敗するなんてありえない。失敗するなんて最悪。だから言ったじゃん。どうすんのよ。」一斉に言います。
そんな時に私は、「思う通りの結果にならなかったんだね。なんでかな?」と聞きます。
子ども達は色々な考えを言ってくれます。「手順を間違えた、時間係が計っていなかった、遊んでいたメンバーがいた」等々
「じゃ、失敗したおかげで、実験成功するために必要なことがわかったってことだね。」「そうとも言えるけど。失敗したってことが嫌。」「どうして?失敗したからわかったことがあったんだよね?」
また、キャリア教育授業でも「失敗って好き?」と子供に聞いてみました。「好きなわけない、悪いこと、失敗したくない。」の返答。想定通りだったので、子ども達にタブレットで失敗の格言サイトに目を通してもらいました。
好きな格言は様々でしたが、エジソンとスティーブジョブズが人気でした。感想を聞くと・失敗しても、終わりじゃないの?安心した~・失敗は成功のもとって、こういうことかとわかった・ドラマの名言「私、失敗しないので」って逆だと思います。等々、素直に考えるきっかけになっている子どももいます。
小学生のうちはちょっとしたきっかけで、考え方や価値観が変わるのをよく見かけます。
それにしても失敗という言葉のイメージが悪い、ということで辞書で調べると『物事をやりそこなうこと。方法や目的を誤って良い結果が得られないこと。しくじること。「彼を起用したのは失敗だった」「入学試験に失敗する」「失敗作」』とありました。
また、先ほどの失敗に関する格言を分析してみると、大まかに2つに分類できそうでした。1つ目は、失敗に対する捉え方。2つ目は、失敗後の対応。
1つ目代表例、トーマス・エジソン:失敗なんかしちゃいない。うまくいかない方法を七百通り見つけただけだ。
2つ目代表例、エイブラハム・リンカーン:あなたが転んでしまったことに関心はない。そこから立ち上がることに関心があるのだ。
“失敗”という身近な言葉でも、人によって捉え方、感じ方が全く異なっていることがあります。カウンセリングではコーヒーのシミのように、消したくても消えない嫌な記憶に残るものもがあった方が、捉え方見方を変えることでとてもラクに生きられるようになっている方もいます。
私の中2息子に聞いてみると「失敗はしたことがない。」私から見ると、毎日思うようにいかないことだらけの人なのに驚きの回答でしたが、中2で若干の厨二病で、無敵期にあるのでこちらは放っておくことにします。
今日もありがとうございました。素敵な夏休みになりますように☆彡あなたの“失敗“という言葉に対する捉え方、感じ方、定義などコメントお待ちしています。
投稿者プロフィール
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人生100年時代×コロナ×AI台頭で不確実性の高まる社会を、しなやかにたくましく生き抜く力をつけて社会に出てくる若者を一人でも多く増やしたい。
主にキャリア教育士とパソコンの先生として小中学校の現場に関わってきた経験を活かし、苦手に挑戦する、探求したくなる自分だけの課題発見をすることを個別支援している。
1976年6月生まれ/青森県出身/
東京都板橋区在住
キャリアコンサルタント×キャリア教育士×小中高生専門コーチ
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