『苦手』こそものの上手なれ⁈その②

キャリア部門キャリアライターの山下いずみです。

前回、強みに気づく切り口のひとつとして

「苦手な仕事、人間関係を克服した経験を振り返る」ワークをご紹介した所

▪️苦手を克服した経験は自信につながる!

▪️「『強み=得意なこと』と思い込んでいた、『苦手』との向き合い方が強みになるというのは新たな発見!」等、沢山のコメントをいただきました。

改めて、多くの方が「自分の強みとは?」「自分らしい働き方とは?」に強い関心を抱いていることを実感しています。

それでは今日も『苦手』と向き合った経験の続き、中でも人間関係にフォーカスし、そこから得られるものをご紹介したいと思います。

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私たちはつい、自分の思考・行動パターンが「当たり前」と思いがちですが、残念ながらそうではありません。人それぞれ異なります。

例えば

・感情重視 ⇔ ロジカル思考

・慎重派(安全重視) ⇔ 冒険派(チャレンジ大好き!)

その他、動機の根源も「人の助けになりたい」「評価されたい」等様々です。

頭ではわかっていても

余裕がなかったり、自分のこだわりの強い分野だと、つい自分の正義を相手に押し付けたり意見が合わない人を拒絶してしまうこと、、、ありませんか??

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ここである事例(仮にYさん)をご紹介します。

Yさんは感性豊かで、相手の言動の奥にある感情を汲み取ることが得意な女性。

また「誰かの役に立ちたい」思いが人一倍強い方です。

一方、Yさんの上司(M部長)は超ロジカル思考。

Yさんから業務報告を受ける度、彼女が何を伝えたいのかわからず(内心)イライラ…「結局どういうこと?言いたいことがわからないから、要点をまとめてメールしておいて」の繰り返し。

それを聞く度Yさんは

「ありがとう、位言ってくれても良いのに」「部長は私のことが嫌いなんだ、私は仕事ができないんだ」と自分を責め、部長の顔を見るのも嫌になってしまいました。

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ある時

Yさんはコミュニケーションに関する社内研修を受けます。

そこでYさんは

▪️人の思考行動特性は4パターンに大別されること。

▪️YさんとM部長の思考特性は見事に対極であること。

(以下解説より)誤解を生じやすく、互いに“肌が合わない”という印象を持ちやすい関係。しかし自分にない視点を相手が持っている為、最強の補完関係を築ける可能性大。

という事実を知るのです。

彼女は「私が否定されている訳でも、劣っている訳でもない。部長と私は思考特性が異なるだけ。」と安堵、

そして「部長の思考特性に響く伝え方を身につけよう!」と奮起します。

早速学んだ「ロジカル思考型に響く伝え方(客観的事実多め、主観は抑える)」に取り組み、業務報告も「まず結論から」メールの形式もテンプレート化しました。

試行錯誤し三か月後。

YさんはM部長と面談の席で

自分と部長の特性が対極であった為、やり取りが「すれ違っていた」こと。

お互い、自分にはない視点を持っている同志なので「最強の補完関係」になり得ることを伝えました。

元々ロジカル思考、事実ベースで物事を捉える部長は「なるほど、面白い視点だね」と納得。

以前のようなすれ違いは減り、「こういう時は……のデータを加えるとわかりやすいよ」と助言や、ハートフルなメール文を書きたい時には「ここはYさんの得意領域だから頼むよ」のようなやり取りも生まれているそうです。

「相手は自分とは違う」ことを素直に受け入れ

苦手だった、合わない上司と向き合ったYさんは、新たな仕事のやり方に加え

『最強の補完関係、信頼関係』

を手に入れました。

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「相手は自分とは違う」、

頭ではわかっていてもなかなか理解・歩み寄ることは至難の業ですよね。

次回9/4(金)の投稿ではその助けとなるツールのご紹介、また「見つけた強みをどうするか」についてお伝えしたいと思います♪

投稿者プロフィール

山下いずみ
山下いずみキャリアコンサルタント
『働くことは生きること』
人材エージェントで「企業」と「人」を繋ぐコーディネーターとして20年勤務、3000人以上の転職支援に携わる。
一方、個人では
「転職しなくてもいい」キャリア相談を実施中。
~しなきゃ、すべきの「正解思考」で頑張るアラフォー女性が、「~したい、しよう!」と自分の直感や可能性を信じて一歩踏み出せるようになることを目的にセッションを行っている。
1974年9月生まれ/神奈川県横浜市出身
趣味は野球観戦!待望のプロ野球も開幕、地元横浜DeNAベイスターズの優勝を願い、熱い声援を送る日々を過ごしている♪
パラレルキャリア専門エール通信

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