ライティング術ライターの吉田和歌子(wacoxxx)です。
前回の記事で、
コロナ禍を経て、
社会や個人の価値観が大きく変わり、
ビジネスにおいても“あり方”が問われる時代になってきたとお話ししました。
「人の選び方」にもその兆候は見られ、
「ブランディング重視」から「好感度重視」へと
変化していると言われています。
ライティングの視点から言うと、
好感を持たれる文章のポイントは“共感”できるかどうか。
「正直」「本質的」「本来の自分」などをキーワードに、
「本当のあなたで発信しているか?」を意識することが大切です。
それでは、「あなたらしい文章」を書くためのヒント②をお伝えします。
ヒント② 思い込みを捨てる
前回、「自分の言葉で書く」ことで
あなただけの文章をつくり出し、
共感を得ることができるとお伝えしました。
「自分の言葉」とは、
どこかで聞いたフレーズではなく、
書き手自身の中から湧き上がった言葉です。
ところが、
そうは言っても「自分の言葉」で書けない人には、
ある共通する思い込みがあって
自分の気持ちにブレーキをかけていることがあります。
それは、
✔︎正しいことを書かなくてはいけない(横並び意識の教育)
✔︎自分の意見を主張してはいけない(気持ちを抑えるのが美徳)
といった思い込みです。
例えば、
多くの人が賞賛している有名な映画を観て
「おもしろくなかったな」と感じたことはありませんか?
だけど、
世間一般には人気があるので
「まあまあおもしろかった」と書いてしまう。
ここに、
「映画の感想は一つの正しい答えがある」
もしくは
「必要以上に反論を恐れている」
という思い込みがうかがえます。
本来、正解は一つではないので、
いろいろな意見があって良いはずです。
さらには、自分の正直な気持ちも偽っていますよね。
もう一つ罪深いのは、
この文章を「あなたの本心、素直な感想」と
思って読んでいる読み手がいること。
結果的に、偽りの文章は読み手に伝わるので、
共感どころか「信用できない」と思われる可能性も出てしまいます。
あなたが「あなたらしい文章」で共感を得たいのなら、
これらの思い込みを捨て、
×一般的な意見を代弁する文章ではなく、
○あなたの素直な感想や意見を述べる文章を書くことです。
もちろん、
単に批判・評価するだけの文章とは違います。
読み手にいかに喜んでもらえるか、
どうお役に立てるかという観点から、
あなたの素直な感想や意見をもってお伝えするのが、
“あなたらしく”貢献する文章なのですから。
もし、
「一般的な意見に迎合しているのか?」
「私の素直な感想なのか?」と、
自分の文章であっても見失ってしまうことがあるなら、
「なぜ、そう思うの?」と自分に問うてみましょう。
素直な感想なら「なぜ?」の理由が
スラスラと言えるはずです。
一つの目安としてご参考にしてくださいね。
投稿者プロフィール
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“想い”を“言葉”に
その“言葉”が未来をつくる
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14年間の広告・編集業界を経て2018年にフリーに。
現役ライターとして活動中。
1,000人以上を取材してきた【取材力】で魅力を120%引き出し、ありありとイメージさせる【文章力】で心を揺さぶるのが得意。
10,000人以上の添削&修正してきた【ライティングスキル】を生かし、
個人起業家の《発信力アップ》をサポートするライティング講座を開講。
プライベートでは、元バックパッカーのマイペース夫とおじいちゃんのような5歳男児と悲喜こもごもを共にしている。
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