グローバルマナーライター砂田ちなつです。
年末年始は会食の機会が増えてきますね。
今回は、会食のスタートを切る「乾杯」について、お伝えしていきます。
本来は、乾杯の際にグラス同士を打ち付けるのはマナー違反とされていますが、まだまだそれを知らない方が多くいらっしゃいます。
「グラス同士を合わせてはいけない場面について、目安はありますか?」
そんな質問が続いたことをきっかけに、「乾杯の起源」を調べてみる事にしました。
乾杯の由来は、”古代に神酒を神や死者のために捧げた、宗教的な儀式”だったとのこと。
儀式として行われていた意味が転じて、
現在では仲間の健康や繁栄を祝福する行為となりました。
■本来は魔物を祓う行為
欧米での乾杯を行うようになった理由は所説ありますが、
・中世ヨーロッパではお酒の席で、お酒に毒を入れて、毒殺することが横行。
盃を交わして飲み干すことで毒が入っていない事を証明した
・グラスを打ち当てて強い衝撃をおこすことで、グラスの中に毒が
入っていないことを証明しあう行為だった
・古代ギリシャにおいて、お酒の中に潜んでいるとされた悪魔を追い払うため。
グラス同士がぶつかる音を悪魔が嫌うため、グラスを強くぶつけて追い払っていた
大きく分けて、これら3つの由来があるとされています。
そうなると、本来の「乾杯」はグラスをぶつけて音を出すことがマナー違反では無かったということになります。
■乾杯のマナー
現在では正式な会食の場合では、グラスを打ち付け合うのはマナー違反とされています。
それはなぜでしょうか。
この様なシーンで使われるグラスは繊細な物がほとんどです。
強い衝撃を与えると、グラスは割れてしまいます。
・グラスが割れる事で飲み物の中にガラスの破片が入ってしまうと危険
・高価なグラスを割ってしまう可能性がある
これらの理由で正式な場では、グラスを打ち付け合わないようになったのだと思われます。
繊細なグラスを用いる際には、お互いの目を見て、
グラスを目線の位置まで持ち上げ飲み物を口にするのが一般的です。
カジュアルな席では、グラスの側面同士を打ち付け合うと割れやすいので、
底の厚い部分を軽く打ち付け合うのがスマートに見えますよ。
TPOに合わせて「乾杯」の所作を使い分けることで、
より素敵なマダムとして人の目に映ることでしょう。
投稿者プロフィール
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◆女性をファッション、マナー、メイク、立ち居振る舞い、プロフ写真撮影からマインド設定まで“砂田ちなつ流 オールインワンブランディング”でサポートし、『なりたい』自分にブラッシュアップできるサロンオーナー
◆趣味は旅行で、18か国 52都市を今までに訪問
◆フランス、イタリアなどの大使公邸でのパーティーやお茶会へも毎年参加
◆戦略的SNSブランディンディングの専門家
集客を不要にする継続サポート納品中
◆エールプロジェクトbyパラレルキャリア推進委員会
ライター「グローバルマナー部門」担当
(https://www.a-juillet.com/)
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