ブッフェ(ビュッフェ)とバイキングは全く意味が違う

グローバルマナーライター砂田ちなつです。

ブッフェまたはビュッフェとバイキングは
同じ意味だと思っていませんか?

実は全く違う意味なので、これらを同じと捉えているとちょっと恥をかいてしまう事になるのでご注意を!!

ブッフェ(ビュッフェ)の語源は
フランス語で「セルフサービス形式の食事」なので、必ずしも食べ放題ではありません。立食形式とも言われます。

日本ではバイキングもブッフェ(ビュッフェ)も食べ放題という意味に捉えられている事が多いですが、ブッフェ(ビュッフェ)は世界共通、バイキングは和製英語、という事をお忘れなく。

■バイキングは和製英語
バイキングは初めに一定の決まった料金を払い、
好きなものを好きなだけ食べられるシステムです。
これがいわゆる食べ放題。

この和製英語は1957年、当時の帝国ホテルの社長が、旅先のデンマークで食べ放題のシステム「スモーガスボード」を見て大変気に入り、帝国ホテルのサービスに取り入れました。
そのサービスの名称を社内で考えた際に、北欧に対する当時の印象や豪快に食べる様子から「バイキング」という言葉が採用され「インペリアルバイキング」と名付けられ、その後、日本全国に広まりました。

■ブッフェ(ビュッフェ)でのマナー
パーティーや懇親会でブッフェ(ビュッフェ)または、立食形式と書いてあることもありますが、そもそも何故『立食形式』なのかを考えたことはございますか?

立食形式の場合、主催者の願いは『参加者同士の交流』です。
決して料理を楽しんでいただくのがメインではありません。
パーティー会場は大人の社交場なのです。

交流をせずにお料理に夢中になっているようでは見苦しくも感じる事がありますので、ご注意ください。

==それでは知っておくべき最低限のマナーをご紹介いたします。==

  • お料理は右→左で時計回りに取っていく。

お料理は前菜→魚→お肉→デザートの順で取れるように並んでいます。

  • 割り込み厳禁

こちらは大人として最低限守って欲しいマナーです

  • お皿は1枚ずつ。同じお皿は使わない

お料理は美味しく食べていただきたいというのがシェフの願いです。
そうなると、ソースや他のお料理と混ざってしまうと、せっかくのお味も分からなくなるので、別のお料理を取る際は新しいお皿に変えましょう。

  • 食べられる量で他人とシェアーしない

懇親会を目的としている場合は、人数分のお料理しか提供されない事が多いです。
それを食べ放題と勘違いして自分が食べたいだけ、同じお料理を取ってしまうと後に並んでいる方は当然数が足りないので、食べられなくなってしまいます。


実はこれ、私が今までで経験した大使公邸でのお茶会や経営者の懇親会で何度もあります。
我先にとお料理目指して群がるのは良いのですが、傍から見ているととても見苦しいものです。
こんな時こそ、自分の後ろには誰かが居るという事を忘れないようにしたいものです。

  • 料理より会話

先ほども書きましたが、立食形式のパーティー・懇親会の目的は「交流」です。
色々な方とお話をしていると、お料理をいただく時間が無かった場合は無理に頂かなくても良いのです。


開催される時間帯にもよりますが、私はだいたい立食形式の懇親会に参加する場合は事前に少しお腹を満たしていきます。
そうすることで会場では空腹からは逃れられるし、より多くの方との交流ができるからです。

  • グループで固まらない

何度も言いますが、目的は「交流」です。
顔なじみ同士で固まっていては目的は達成できませんし、そもそも何故このパーティー・懇親会に参加したのか分かりません。

パーティーや食事でのマナーは、その場に居る全ての方と会話を楽しむというのがあります。
私が主催する または、講師としてお招きいただくテーブルマナーのセミナーの際には1番大切にお伝えしている事です。

  • 椅子に座らない

椅子は何故あると思いますか?
会場に用意されている椅子は、明らかに参加人数よりも少ないです。
だって、「立食形式」とうたっていますから、基本、お料理は座ってはいただきません。

椅子は疲れた人、体が弱い方の為に用意されています。
会場には高齢の方や、もしかすると妊娠中の方もいらっしゃるかもしれません。
それを健康な方々で椅子を独占してしまっては、本来使うべき方々が使えなくなることをお忘れなく。

  • ショルダーバックがオススメ

大きな荷物は会場のクロークに預け、身動きしやすいように、また、お料理なども持ちやすいように、肩から下げられるショルダーバックだと両手が空くのでオススメです。

  • 名刺は多めに

「交流」を目的としています。
名刺をお持ちでしたら参加者全員と、ご挨拶ができる意気込みで多めにご用意ください。

ブッフェ(ビュッフェ)・立食形式のパーティーでは、『周囲への配慮を欠いた食べ方・振舞い方は迷惑だけでなく、あなたの品位も疑われます』
常に思いやりの気持ちで参加してくださいね。

そう考えると、大人のパーティーの中では、カジュアルに見られがちな立食形式ですが実は一番その人が試される上級者向けのパーティーなのです。

投稿者プロフィール

砂田ちなつ
砂田ちなつAtelier Juillet 代表
◆女性をファッション、マナー、メイク、立ち居振る舞い、プロフ写真撮影からマインド設定まで“砂田ちなつ流 オールインワンブランディング”でサポートし、『なりたい』自分にブラッシュアップできるサロンオーナー
◆趣味は旅行で、18か国 52都市を今までに訪問
◆フランス、イタリアなどの大使公邸でのパーティーやお茶会へも毎年参加
◆戦略的SNSブランディンディングの専門家
 集客を不要にする継続サポート納品中
◆エールプロジェクトbyパラレルキャリア推進委員会
 ライター「グローバルマナー部門」担当
(https://www.a-juillet.com/)
パラレルキャリア専門エール通信

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