こんにちは。
京田です。
新茶の季節になりました。
今回は、茶会に招かれたら、というテーマでお送りします。
「???」と思われた方、少なくないと思います。
新茶の季節は八十八夜。
立春から数えて八十八夜目の初夏でしょう。
と、違和感をお持ちになりましたよね。
おっしゃる通りです。
煎茶の新茶は初夏。
でも、茶道で使う抹茶の新茶はこの時期なのです。
初夏に摘んだ碾茶(てんちゃ)の新芽を蒸して、揉まずに乾燥させます。
乾燥させた茶葉は、茶舗のもとで袋詰めにし、さらに茶壷に詰め、封印してじっくり熟成され、この時期に新茶として開けられ、石うすで挽いて抹茶になります。
茶会と言ってもひと言で表すのは至難の技。
デパートの催事場(おもに茶道具の展示会に併設)で行われる「添釜(そえがま)」と呼ばれるごくごく気楽なものから
薄茶をいただけるカジュアルな茶会
薄茶席に濃茶席、点心席(お弁当、軽食)が揃った茶会 5つ紋を身に着けて伺う類の「茶事」まで
種類も目的も様々です。
茶会と茶事の違いは、ざっくり2つ。
「茶会」は大寄せで、規模によっては数百名のお客様が対象。
お茶券を買えば、当日ふらっと行っても入れます。
さきほどの、デパート催事場では数百円。
神社仏閣や、茶道団体が主催する場合は数千円から。
決まった時間内(たとえば10時から15時など)に伺って 各席を自由に回ります。
簡単な食事の用意がある場合もありますが、気楽に参加できます。
「茶事」は、茶会と違い、集合時間、開始時間が決まっています。
数名のお客様のために開かれるものですので 招かれなければ、参加ができません。
複数の席を自由に回るのではなく、炭手前、茶懐石料理、濃茶、薄茶の手前がすべて楽しめるフルコースです。
格の高い茶事(または茶会)では
一般には、お正月に催される「初釜」がよく知られていると思うのですが
(以下、オンラインサロン限定公開)