ドラクエ三昧主婦から結婚業界最大手社長へ

ノッツェ.結婚情報センター 代表取締役社長
株式会社ジュビコーポレーション 代表取締役社長
須野田 珠美

早稲田アカデミーを亡夫と創業。東証一部上場後、全国180店舗以上、会員数約30万人の大手結婚紹介所でオーナー社長として、講演などを開催。著書「45歳からのプラチナ女子宣言」「おふたりさまはじめました」(幻冬舎)


─ 須野田社長の主な事業内容を教えていただけますか?

 Nozze.(ノッツェ.)という結婚相談所をしています。全国に直営店が21店舗、加盟店が160店舗あり、正社員が251名、アルバイトを加えるともっとたくさんいます。業界では大手になります。

 会員様については、ネットで婚活をするナビ会員が2万名以上、カジュアル会員が25万名以上います。私もアドバイザー出身で、直接かかわった方は延べ6万人以上になります。

 昨年、一般社団法人結婚社会学アカデミーを設立して、結婚後のお世話も5年間行うアフターケア万全の体制を整えました。

─ 起業されるきっかけはどのようなことになりますか?

 ノッツェ.は、創業時から入社していますが、起業はその前からで、20歳そこそこの学生の頃に主人と2人で現在東証一部上場企業となった早稲田アカデミーを始めました。

 婚活業界に興味を持ったのは、早稲アカが軌道に乗り、ゆとりも出て8年間ドラクエにはまっていたフーテン主婦の時に(笑)、主人から「何か事業でもやったら?」と言われ、母が近所で一八組もお見合いカップルを成立させた仲人だったことを思い出したのがきっかけです。子供が増えることは早稲アカにもいいことですし、日本の将来を考えた時に少子化対策の一番の根幹だなと思いました。

 当時、結婚相談所はどこも創業期だったので、自分で結婚相談所を始めるために経験として採用面接を受けました。まだ今のような携帯電話はなかった頃ですが、ノッツェ.の前社長が、将来は携帯電話の画面で相手を直接探すことができるようにするというビジョンを知り、一番面白そうだったので入社を決めました。

 それまでの経歴はあえて言わず、ゼロから学ぶつもりで入りました(笑)。最初はお茶汲みからスタートしましたが短期間でトップアドバイザーになり、いつの間にか前社長からすべて任せられる立場になってしまったんです。自分で創業する勉強のために入社しましたがやりがいも感じていたので、ここでしばらく頑張るのもいいかなと、続けていました。

 そんな時、早稲アカ創業者の妻だということが知られてしまい、たまたま前社長も体調を崩しがちだったので会社を買って欲しいと頼まれたんです。そこから話し合いを重ね、5年前にオーナー社長になりました。

 ずっと営業本部長として全国各店の店長たちも育てていますし、彼らとそのまま一緒にできたことは良かったです。

─ 一番苦労して大変だったことはどんなことでしたか?

 数知れずあるんです!今まで自分が依頼する側だったので、入社当時は、まずITの発展に追いつけず、コピーを頼まれても、お茶の入れ方も戸惑いばかり。電話に出ても名前を名乗ってしまったり、社名が言えなかったり。一番は塾業界の頃は高学歴の男性社会だったんですが、ノッツェ.は女性ばかりだったので、そこのギャップが大変でしたね。

 女性ばかりで良い面もありますけど、・・・

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