私たちが見落としがちなもうひとつの隠れた実績

[CAREER]私らしいキャリアの築き方

目に見える結果だけが成果とは限らない

 3月で年度末を迎え、今年の仕事の振り返りをされている方も多いと思います。実績、経験、自分は何が出来て、どう貢献できたのか。そのエピソードや数値(売り上げなど)、お客様の声などを挙げられると思います。

 しかし、もう一つ見落とさないでほしい実績があります。それは何かというと「名もなき仕事」です。

 人の目の届かないところでコツコツとやっている仕事ではありません。何か大きなプロジェクトを達成するために必要だった、細かなあれこれの仕事でもありません。

 答えは「その仕事をやらないと決めた」という仕事のことです。要は「ボツにした仕事」ということですね。その仕事は「やらなかった」ため、エピソードも数値もお客様の声も何も残りません。「○○プロジェクト!」のような名前もつきません。「名もなき仕事」となります。

 しかし、「商品化しない」「取引しない」「採用しない」「中止する」という結論にたどり着くまでにかけた仕事量や仕事熱って大変なものだと思うのです。

 悔しい思いや、泣く泣く決断したこともあったでしょう。そしてその決断によって免れた損失やリスク、よりよい別の選択などがきっとあったと思います。それは「結果」でしか分からないので確かめることはできません。

 しかし、輝かしい実績の仕事と同じくらい必要な仕事の一部だと思いませんか?みなさんは目に見えて「やった実績」だけを集めていませんか?

 「やめる」という結論に至った「名もなき仕事」も、自分が大きく活躍した仕事の一部だとぜひ気づいて振り返ってみてくださいね。

投稿者プロフィール

朝賀ちひろ
朝賀ちひろNAIL&YOU代表
◇「NAIL&YOU」代表
◇「エールプロジェクト」事務局長、キャリア担当
栃木県出身、千葉県市川市在住。セーラームーン世代。
元会社員✕起業家✕ネイリスト✕ママのパラレルキャリア
(https://nailandyou.com/)
パラレルキャリア専門エール通信