ある調査によると、パラレルキャリアに興味がある女性が70%に対し、実践している人がわずか2.8%、準備をはじめている人は8%、興味はあるけど動きだせていない人は89.2%もいるという数字があります。

 「パラレルキャリア」という言葉は近年広まりつつ、働き方改革の副業解禁も後押しをしていますが、まだまだ具体的に活動している人はとても少ないというのが現状です。

 では、なぜパラレルキャリアに関心はあるのにスタートすることができないのか、その原因は大きく二つあります。

 一つ目は企業がパラレルキャリアを解禁していないことです。大企業やベンチャー企業では積極的に取り入れ社員の成長と企業の発展に活かしているところも多くありますが、中小企業や昔からの体質で変化を好まないところは、デメリットだけにフォーカスしてしまい、なかなか副業解禁に踏み出せず、そのため、社員もやりたくてもできないという制限があります。

 二つ目の原因は女性の「自己肯定感」です。働く女性は約60%が自分に自信がない、と答えるほど、自分を低く見積もってしまう傾向があり、それが社内のキャリアアップや女性役員や女性起業家の少なさにも直結しています。

 私たちは「女性」というだけで、男性社会でなかなか評価されにくい環境で働いてきたので自己肯定感が低くなっています。今、やっと時代が「働く女性活躍」の風潮になってきていますが、それでもまだまだビジネスにおいては、厳しいことも多々あります。

 でも、そこで萎縮する必要も男性に対抗意識を持つ必要もなく、女性は女性の良さがあり、男性は男性の良さがあり、お互いが尊重し合い「共存」し、パラレルキャリアとして活動の幅を外に広げていくことで、女性活躍の場がさらに増えていきます。

 「自己肯定感」を上げるには、自分の強みを知りそれを適性に活かすこと。次回は、この「強み」についてお伝えします。


美宝れいこ
エール株式会社代表取締役
Aile通信編集長
パラレルキャコンサルタント

「働く女性のキャリアとライフを応援する!」をコンセプトに、パラレルキャリア(会社員起業)専門スクール主宰・パラレルキャリア専門情報メディアの編集長・忙しい女性でもワンステップで年齢肌ケアできるスキンケアブランドAile(エール)をプロデュース


パラレルキャリア専門エール通信