子供が夢を持つのを止める言葉に気がついた話

キャリア×子育てライターの大久保綾乃です。

先日とある企業の社長様から、会社を創業した頃や現在の夢などを聞く機会に恵まれました。

「若い頃は欲望にまみれていて、夢と言えば女の子にモテたい!今日も仲間とお酒が飲みたい!!お金がいっぱい欲しい‼️ばっかりだったな。これを叶えてきたから今があるんだけどね。今の夢はいっぱいあって1つは子供たちがやりたいことをやる学校が作りたい。」

それを聞いて私も若い頃は、欲望まみれだったことを思い出しました。
皆様はいかがですか?

私は学校教育関連の仕事をしているので子供同士でいるときの声を聞きます。

・「好きな事は?」と聞かれて答えられる子8割、2割は無い、わからないと言う小学校高学年。

・「夢なんかない、なくちゃだめですか?」「恥ずかしいから人には言わない、否定されるのも嫌だし。」と反抗的にも素直に言ってくる揺れ動く思春期中学生。

・「好きなことやりたいことなんかないから、仕事が選べない」といい少し焦っている高校生。

・一方、どの年代でも「人の役に立つことがしたい」と言う声もたくさん聞きます。

大変恥ずかしいのですが私自身、夢を取り繕って進路選択をし、目標を持たず転職を繰り返し、アラフォーでやっとやりたいことに出会いました。それまでは自分の欲望を満たすために働いていました。

社長の話を聞いて気がついた事は、夢や目標の成長ステップについてです。
①自分の欲望が叶う
②うれしい、楽しい
③誰かと一緒に喜びたい
④巻き込んで、巻き込まれているうちに、人の役に立つ喜びを知る

マズローの法則を原体験した話とも言えるのですが、幸せなことにエールプロジェクトでは①②③④を体感できます。
一方これまで、②③の共感がない上司が多い環境で仕事をしていた私は、④役にたつことが当たり前と思ってきました。

そういえばキャリアカウンセリングやコーチングでも、自分の感情に蓋をしたままの大人がいっぱいます。
感情に共感されることなく育つことで、感情に蓋をしてしまったのではないでしょうか?

子育て中の私は、①を言ってきた子供に「それはどんないいことがあるの?」と問いかけることがあります。子どもが①②③と感情を満たすステップを見守ることをせず、無理矢理④に誘導しちゃったのです。そしてその後二度とその欲望を聞いたことがないように思います。

「それはどんないいことがあるの?」
と聞いてしまったら、
「いいことはない…自分のことしか考えていない事はダメなのか。」
無言のうちに否定されたと感じ、
結果として「やりたい事は無い、夢は無い」
と言ってしまうのかもしれません。

感情を満たすステップを見守らず、
「それはどんないいことがあるの?」
「仕事は人の役に立つこと」
と欲望を聞いた人が言ってしまうことで、
子供が自分でやりたいことを見つけることを
邪魔してしまう可能性があることに気が付きました。

ぜひ、育てる対象のある方は良い体験でも悪い体験でも感情を聞いて、認める共感することをお試しください。

実はおじさま方も、自分の感情を認めたとき、感動して泣きだしてしまうことがあることを私は知っている😎

投稿者プロフィール

大久保綾乃
大久保綾乃生き抜く力才能発掘コーチ
人生100年時代×コロナ×AI台頭で不確実性の高まる社会を、しなやかにたくましく生き抜く力をつけて社会に出てくる若者を一人でも多く増やしたい。
主にキャリア教育士とパソコンの先生として小中学校の現場に関わってきた経験を活かし、苦手に挑戦する、探求したくなる自分だけの課題発見をすることを個別支援している。
1976年6月生まれ/青森県出身/
東京都板橋区在住
キャリアコンサルタント×キャリア教育士×小中高生専門コーチ
パラレルキャリア専門エール通信

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