読書ライター西谷栄子です。
今回ご紹介する本は、戸須眞理子さんの『幸せの北極星 人生100年時代の生き方・働き方』です。
突然ですが・・・「あなたは、5年後、10年後にどんな人生を歩んでいたいですか?」
即答できる方はいらっしゃるでしょうか?
著者がこの本を執筆していたころ、また、私がこの本を読んでいたころより世の中は誰も想像したことのないような状況になり、これまでの当たり前がそうではなくなり、まだまだ遠い先の未来だと思っていたことを否応なく受け入れなければならない風潮になってきています。
そのような今、闇雲に不安になるのではなく、これから自分はどんな人生を歩んでいきたいか?
今回ご紹介する本は、それを考えるためのヒントが書かれた一冊になっています。
『自分の北極星を見つける』本の題名ともなっている北極星とは、これから自分はどこに向かっていきたいかの座標軸。それにはまず、これを考えなければならないと著者は言っています。
『私にとって何が大切か』
それを徹底的に考え続けることが大切。それを頭の片隅におき、アンテナを高く張っていれば自分に必要な情報や人が向こうからやってくる。そして自分の大切なもの、自分の北極星を見つけたら、そこに向かうためにキャリアを磨くことに専念するのです。そのために必要なことは次の5つ。
1.好奇心:新しい学習の機会を探し続けること
2.持続性:失敗に屈せず努力し続けること
3.楽観性:ポジティブに考えること
4.柔軟性:こだわりを捨てて進むこと
5.冒険心:不安を乗り越えて行動を起こす勇気つまり、常に学び続けて行動あるのみ! ということなのかもしれません。
最後に、本の中で紹介されていたスタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授の本、「その幸運は偶然ではないんです」からの一文が紹介されていて、私には深い言葉に思えたのでご紹介をして終わりたいと思います。
『予期しない出来事に対しても積極的に行動し、チャンスを呼び込むこと。失敗しても学び続けることが大切で、そんな偶然の出会いがキャリアをつくることがある』
今回ご紹介した 『幸せの北極星 人生100年時代の生き方・働き方』 はとても薄い本ですので気軽に読めます。ぜひお読みいただき、皆さんの“幸せの北極星”を見つけていただけたらと思います。
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