子育てライターの井藤雅子です。
近年になって、子どもの自己肯定感の大切さが広く認識されてきましたが、残念ながら、日本の子供達の自己肯定感は、諸外国に比べるとまだまだ低い傾向にあります。
自己肯定感が高い人は、自分への信頼度が高く精神が安定しており、不安や失敗を恐れずに挑戦することが出来ます。
また、自分にも他人にも優しく、幸福度が高いことが知られています。
自己肯定感は私たちが生きていくうえでとても大切なものであり、これが育くまれるかどうかは、子供のころの親とのかかわりが大きな鍵をにぎっています。
では、家庭ではどのように子供と接したらよいのでしょうか?
赤ちゃんは生まれてまず最初に母親との絆を築きます。
そして母親が自分を守りはぐくんでくれる安心安全な場所となることで、心身ともに健康な状態を保つ事ができるのです。
ハイハイできるようになり、母親を基点に自分の行動範囲が広がっていきます。
歩けるようになり、走れるようになり、少しずつ母親から離れたところで行動できるようになっていくのです。
このような成長過程においてとても大事なのが、『いつでも帰ってこれる安心安全な場所』があるということです。
不安なとき、さびしいとき、怪我をしたとき、辛かったとき、怒っているとき、戻ってくれば『安心』が得られる場所、それが母親です。
いわば、母親の存在というのは、船でいうところの『寄港地』
冒険から帰ってきたら、休んで、癒してエネルギーを補給できる、心のよりどころ。
その存在があるからこそ、また外の世界に出てみよう。
好奇心にしたがって、新しいことを見つけてみよう
という気になります。
子どもが大きくなるに連れ、その行動範囲はもっと広くなり、母親がいつも傍にいるわけではなくなります。
でも、実際に母親がそばにいなくても、その安心安全な寄港地が心の中にあれば、新しい事やちょっと怖いことにもチャレンジできるようになります。
あなたは子供の寄港地になれていますか?
泣きながら駆け寄ってきた子供をじゃけんにはねのけたりしていませんか?
ぜひご自分と子供との日ごろのかかわりを見直してみてくださいね。
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