読書ライター西谷栄子です。
今回ご紹介する本は、小山美秀子さんの『美しいものを見なさい』です。
人は少なからずストレスを抱えて生きています。そんなストレスを少しでも癒していただけるように今日は1冊の詩集をご紹介します。
著者の小山美秀子さんは「人としてこの世に生まれた以上は社会に奉仕すべき」という教えを胸に、美による癒し・美による社会への奉仕を実現させるために、滋賀県の信楽町に美術館 MIHO MUSEUMを開館された方です。
また、この詩集の小山さんの言葉に添えられているYOH Shomeiさんという方の絵は、とてもやさしい色で描かれていて穏やかな気持ちにさせてくれます。
『本物を見なさい』
『良いものに触れなさい』
この二つの言葉がそれぞれ一ページに書かれているのを見たとき、ドキリとしました。
二流品、三流品では駄目で一流品をたくさん見ること。そう書かれているのですが、正直なところ安物の器と国宝級の器を手にしてもどちらが本物かは分かりません。だけれど、美術館に足を運び一流品を目にする。たまには高級店に行き、買えなくとも一流の品物を手に取ってみる。そんなことを繰り返すうちに「なんとなく」でも、これはいいものだと感じることができるようになるのかもしれません。
『ささやかなりとも文化的教養を身につけていく』
『芸事は厳しい修練の道です。忙しい中にもうまずたゆまず励んでください。
それは年月と共に人柄の上に甘味というか陰影、豊かさが漂ってくるものですから。』
歳を重ねるほどその人の内面は顔に出ると言われますが、普段から美しいものを見て、一流品を目にする。そして本を読むことでたくさんの言葉に触れる。
そんな日を日常に取り入れることの積み重ねで数年後の自分が変わるとしたら・・・。
自分にできることから少しづつ取り入れていきたいと思います。
最後に小山さんのこの言葉をご紹介して終わりたいと思います。
『美しいものは人々にエネルギーを与える』
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