「読み終えた後」までイメージできていますか?

ライティング術ライターの吉田和歌子(wacoxxx)です。 

 

突然ですが、【読後感】という言葉をご存知でしょうか?

本などを読んだ後に、「スッキリと心が晴れた感じ」「哀しい結末だけど、心がじんわり温まった」「私も頑張ろう!とやる気が湧いた」などと感じたことはありますよね。

それが【読後感】です。

辞書では「書物などを読んだ後の感想」と説明されています。

 

ただ、確かに説明どおりなのですが、今一つしっくりこなかった私。自分なりに【読後感】について改めて考えてみました。

読み終えた本を閉じ、フゥッと一呼吸するあの瞬間。頭ではいろんな想いを言葉にしながら、心や体からも感情が溢れてくる感覚。

言葉にするには曖昧すぎて表現できないものも含めて【読後感】を味わっています。

言わば、

感想(言葉)+印象(感覚)=【読後感】

私は、「言語化できる感想」だけでなく、「読み終わった後の心の状態」も含めて【読後感】という表現を使っているように思います。  

「余韻」に近いかもしれませんね。

 

みなさんの中にも、良書に出会って「概念が変わった」「人生が変わった」といった経験をされた方がいらっしゃると思います。

それは、本を読んだからだけではなく、【読後感】を受けて、その後の行動が変化した結果と言えるでしょう。

 

\ 実はこの【読後感】、あなたが発信する記事にも当てはまるのです。/

 

とりわけ今は、先が見えず戦々恐々とした中で溢れんばかりの情報が飛び交っています。中には感情を揺さぶる情報も少なくありません。

読み手側も「一つの情報だけ、情報の側面だけ」を鵜呑みにせず、俯瞰して自分で正しい情報を掴みにいく姿勢が必要です。

しかし、情報の取捨選択をしきれないまま、振り回される事態も起こっているのではないかと想像します。

 

今は誰でも発信できる時代。ビジネスやプライベートにかかわらず、誰もが誰かの影響力になる可能性があります。

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こんなときだからこそ、あなたの文章が読み手にどんな影響を与えるのか?

【読後感】を意識して書いてほしいのです。

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これは個人的な考えですが、「正しい情報」であることは大前提として、私たち発信者は読み手の「不」を「希望」に変える役割もあるのでは?と思っています。

ただただ不安や恐れを残すだけではなく、不安を和らげ、光を与える気付きやヒント、この状況すら希望に転換させるアイデアなどを一人一人が発信していくと、冷静かつ落ち着いて、前向きに行動できる波紋が広がるのではないでしょうか。

 

人の数だけ、想いがあります。想いは言葉となり、言葉は行動となり、その積み重ねが未来をつくります。

悲観も楽観もなく、

必要な情報が必要な人に届き、

前を向いて進めるように。

読み終えた後までイメージした発信を心掛けてみてくださいね。

投稿者プロフィール

吉田和歌子
吉田和歌子個人起業家 発信力サポーター
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“想い”を“言葉”に
その“言葉”が未来をつくる
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14年間の広告・編集業界を経て2018年にフリーに。
現役ライターとして活動中。
1,000人以上を取材してきた【取材力】で魅力を120%引き出し、ありありとイメージさせる【文章力】で心を揺さぶるのが得意。
10,000人以上の添削&修正してきた【ライティングスキル】を生かし、
個人起業家の《発信力アップ》をサポートするライティング講座を開講。
プライベートでは、元バックパッカーのマイペース夫とおじいちゃんのような5歳男児と悲喜こもごもを共にしている。
パラレルキャリア専門エール通信

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