マインドライター永嶋泰子です。
かつて、子どもの生後一か月健診で小児科医に言われた、いまでも忘れられない言葉があります。
「Jリーガーやプロ野球選手に多いのは、4月生まれなんですよ。
お子さんは、4月生まれでよかったですね!」
たしかに小学1年生の子を例に考えても、同級生の3月生まれと4月生まれでは、体格や発達・経験の差が出ることに納得できます。
4月生まれの子が7歳の誕生日を迎えた時に、すでに84ケ月の積み上げを行ってるのに対し、3月生まれはわずか73ケ月なのです。
調査の結果、この差は中学2年生になっても学力の差として残り、4月から生まれ月を追うごとに平均偏差値が下がっていくのだそうです。
ちなみに4月~6月生まれと1月~3月生まれでは、平均偏差値が5~7も違いがあるのだとか。
これは単純に、4月に生めばいいのではありません。
科学社会学のロバートマートンは
「条件に恵まれた人は優れた業績を上げることで、さらに条件に恵まれる」と言っています。
これを4月生まれと3月生まれに当てはめると、教育の平等性が危うくなっている現実を突きつけているのではないでしょうか?
できる子は先生や両親などに愛でられ教育の機会がより増え、できない子は救済のチャンスが得られにくい、ということです。
生まれ月が違うだけで、未来が狭まってしまうなんて、あってはいけないことではないでしょうか。
とくに義務教育は、成長するための重要な基礎期間になります。
だからこそ、ある時点でできない子をできないループに陥らせるのではなく、“できる”ようにする教育が求められていると感じます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
参考文献
山口周著 『武器になる哲学』KADOKAWA
投稿者プロフィール
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【はたらく美学道】リクルートグループ人事→独立 。現在、はたらく美学道をコンセプトに子育て世代の個人セッション開催中。2014年末、長女を亡くすどん底も。
#天使ママ#子育て#働き方#情報発信
(https://ameblo.jp/moharinayasuko/)
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