『世界のエリートが学んできた「自分で考える力」の授業』著者:狩野みき を読んで

読書ライター西谷栄子です。

今回ご紹介する本は、狩野みきさんの『世界のエリートが学んできた「自分で考える力」の授業』です。

 

 

世の中には、多くの情報であふれています。

情報の出元がしっかりしていて確実な情報もあれば、噂やフェイクニュース等で構成された、真偽が微妙なものまで様々です。

なかでもFacebookTwitterなど、SNSで見られるものは、専門家の意見だけではなく、一般の方々からの情報も数多く発信されています。

私自身がこれらの情報に触れる際、その内容は正しいのか、実はソース(事実)のない記事ではないか?と疑うことをほとんどしてきませんでした。

そう考えると、目の前に現れた情報をただ受け入れ、読み流しているだけの毎日であることに気付きます。

 

 

世界のエリートたちは、その情報に対して自分はどう受け取り、何を思うのか。自分ごととして、どういう意見を持つのか?

 

 

この書籍は、世界中のエリートが素養として身につけている、「自分で考える力」とは何か?の問いを投げかけてくれるものでした。

 

 

著者の狩野みきさんは、本の中で段階を追ってこの問いについて説明してくださっていますので、今日はざっくりとご紹介したいと思います。

 

 

まず、 “自分なりの意見を作るための基本” には、次の3つがあります。

この方法は自分が調べた情報を、根拠を提示しながら人に伝える必要がある際に活用できます。

 

 

①あるテーマに対して、自分はどれくらい理解しているのかを考える

②次に、自分の持つ疑問を解消するために正しい情報ソースから調べる。

③①と②の情報をもとに、自分の意見を根拠をもって述べる

「わたしは〇〇の理由により、△△だと思う」 といった具合に…。

 

 

さらに、ある情報に触れたとき「どうして私はそう思うのか?」と自問する癖をつけることで、自分の意見に対して根拠を持つことができると書かれていました。

 

 

それでは、この3つの中で①の「自分はどれくらい理解しているのかを考える」について、もう少し詳しく説明させていただきます。

 

 

・「分かったつもり」 になっていないだろうか?

 

 

ニュースやSNSの情報を目にしたときに、つい“それなら知ってるわ” と、思ってしまうことはありませんか?

でも知っていると思ったその情報について、果たして本当に理解していると言えるでしょうか?

 

 

本書では、自分の理解度をチェックする方法が述べられています。

 

 

*自分が理解できていると思う内容について、5歳児に説明するつもりで分かりやすく話すシミュレーションをしてみましょう。

 →これは試してみると、意外に難しいことが分かります。

  人に説明するためには、自分が十二分に理解できてないと難しいからです。

  まさに、アウトプットがインプットよりも大切だということですね。

 

 ここで一度、全体を通しておさらいをしてみましょう。

*自分の理解度を知るためには、「その情報に対して、理解ができているのか」自分に質問をしてみる。

 ・その情報は本当に正しいのか?

 ・数字などのデータがあるのであれば、その出どころは信頼できるのか?

 ・その情報に対して他の見方ができないか、別の立場・別の角度からも考えてみる

 

 

簡単に説明をさせていただきましたが、本の中ではもっと詳しく説明されていますので、興味のある方はご一読くださいませ。

 

 

日頃から情報に触れたときに

 

「それって本当なのだろうか?」

 

「なぜ私はそう思ったのだろうか?」

 

 

そう考える癖をつければ、情報をうのみにすることなく自分の意見を、自分の言葉で述べることができるようになります。

この書籍を読んで、知識を得ただけで終えずに理解して活用することが、”大勢の中の私”から一歩抜け出すきっかけになるのだろうと感じました。

パラレルキャリア専門エール通信

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