食と教養ライターの京田佳永子です。
クリスマスのお菓子と言えば?
日本ではデコレーションケーキ?
キリスト教の国々では?
日本のお正月にもたとえられ、家族が集まって過ごす日で、テーブルには家庭料理が並ぶもの。
クリスマスを2度だけ海外で過ごしたことがあります。
1度はロンドンで、ツーリストとして。
もう1度は、チューリッヒで生まれ育った、ドイツ国籍の友人のご実家に招いていただき、
お母様の手料理をいただき、深夜に近くの教会のミサに参列しました。
クリスマスの食卓を飾るケーキは???
30センチ四方のガラスの器にたっぷりのティラミスでした。
ん? ティラミスって確かイタリアのお菓子。
ドイツでも、スイスでもないんじゃないの?
さて、家族が集まって祝うクリスマス。
年に一度のこの日のために、ご家庭によっては何か月も前から準備を始めるそうです。
たとえばイギリス。
ミンスミートと呼ばれる、フルーツや柑橘類の皮、ナッツなどをたっぷりのスパイスと洋酒、牛脂などで漬け込んだ種をたっぷり混ぜ込んだ豪華なパウンドケーキ。
ミンスミートは最低でも数週間。なかには何年も仕込むものもあるそうで、お知り合いのご家庭では、毎年2月頃に仕込んでいるそうです。 (写真)
味噌と同じ・・・
フランスでは?
ブッシュ・ド・ノエル。
言わずと知れた、木の切り株や丸太をかたどり、チョコレートをたっぷり塗ったロール・ケーキ。
写真は前年のものです。
スペインでは?
ケーキではないけれど、ポルボロン。
ホロホロっと崩れるクッキー。
ドゥルセ・ミーナ の通販、お勧めです。
イタリアは?
パネトーネ。
縦型の…パン。
パネトーネは子供の頃、なぜか自宅のクリスマス・パーティの食卓に並んだことがあります。
「これ何?」 と尋ねたら 「イタリアのクリスマスケーキで、パネトーネと言うのよ」 と。
地味な姿だけれど、なんだか素敵♡ と期待に胸を膨らませて、いざ!
食べてみたら… ただのパンでした。
子供にとってという意味で(^-^;
カスタードクリームや、アイスクリームを添えていただくものなのですが、うちでは切ったままだったので。すみません(*^-^*)
たまに見かけるので、今度見つけたらもう一度トライしてみようと思います。
ドイツでは?
シュトーレン。
日本でも、すっかりお馴染みになって来ましたね。
フルーツや柑橘類の皮、ナッツなどをたっぷりのスパイスと洋酒、牛脂などで漬け込んだ種をたっぷり混ぜ込んだ…
あら? どこかで聞いたような。
そう。イギリスのフルーツケーキと同じようなものが混ぜ込まれています。
違いは何?
フルーツケーキは前述の通り一種のパウンドケーキ。
材料を混ぜて焼き上げたものです。
シュトーレンは、イースト菌を加え発酵させて膨らませた焼き菓子です。
そして、形も違います。
シュトーレンは生まれたばかりのイエス様。おくるみの赤ん坊をかたどっています。
本来はクリスマスの食卓に並べるのではなく、焼きあがったものを25枚に薄くスライスし、12月1日からクリスマスにかけて1枚ずついただきます。
我が家では、土曜に届いたばかりです ^^)
様々な宗教を尊重して、Merry Christmas! の代わりに Happy Holidays!
が一般のあいさつの昨今ですが、クリスマスのお菓子には何を選びますか?
私のお料理教室のクリスマス・メニューは、シュークリートとアップル・タルトです。
日本はりんごが美味しい♡