本質を見ること

マネーライター岩井麗です。

「ファイナンシャルプランナーなら、何かお得な情報教えて。」と言われることがあります。勿論、そう言ったことも大事ですが、ミクロの視点とマクロの視点の両方が大切だと思っています。なぜなら、法律も税金も社会保障も変わっていくからです。

例えば、日本の借金について。
色んな見方がありますが。

借金がたくさんある→増税仕方ない

これって本当にイコールでしょうか?

金融機関の人は、このトークで運用商品を買わせたいので、1人あたり借金880万円あります。こんなにあって、破綻しそうだから、運用しましょう。と言います。

(不安を煽って売るために、そう伝えるように。と言われた研修に何度も参加しています。株や投資信託や保険など。)

今、日本の借金は1500兆円。

これを人口で割っています。

(同じトークで話すなら、トヨタ社の社員さんは1人あたり億単位で借金を背負っていることになります。)

ただ、資産もあるんですよね。

ざっくりですが

金融資産 1000兆

簿外に日銀にある500兆を含めれば、借金はゼロということになります。増税をするための切り口で、借金が大変だ、という話にしていると言われています。

消費税をこれ以上あげると反対されそうなので、これから炭素税が導入されることになりそうです。企業が負担をしてモノの値段があがるので実質、消費税と変わらない税金です。

税金の知識は、お金を貯めることには切っても切り離せないものです。

「こんなしくみがあるから使える」

という情報収集ももちろん大事ですが、あれ?そもそもこれってなんのために?というところの裏に隠された財テクや、変わらない控除、節税もあります。

例えば、「会社」という箱さえあればできることがたくさんあります。大企業ですら、この「会社」というしくみを使い、ほとんど税金を払っていないというところも多いです。メガバンクやソフトバンクなどが有名な例です。

毎年の税金を抑えることももちろん、退職金を使った方法もあります。

(これは役人が天下りをするために作った制度だとも言われていますので、なかなか変わることがありません。)

保険に入ると生命保険料控除がありますよね。これは関東大震災の時に、あまりにも大変だったので、みんな自分で守ってね、という目的でできました。

今ある権利や社会保障、税金が当たり前ではないこと、よりよい社会を作るために一人ずつが本当のことを知ろうとすることが、これからとても大切だと思っています。

アメリカでは、圧力団体が「増税をしません」という署名を政治家にさせていて、政治家側が、税金をあげさせてもらえない、という実態があります。

日本では、そもそもお金について話をしてはいけない風潮が根強くあるので、どんなお金の流れがあるかさえ知らないという方がほとんどです。

まずは、営業マンの言うことを鵜のみにせず、これって、本当なのかな?と調べてみても良いかもしれません。

投稿者プロフィール

岩井麗
岩井麗ファイナンシャルプランナー(AFP認定)/相続診断士
日本人女性のマネーリテラシーを高めて、自由な人生を手に入れてほしい
パラレルキャリア専門エール通信

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