その分野のパイオニアになる覚悟が社会を変える

第5回目のビジネスマンは、東洋経済オンラインの編集長を経て、ソーシャル経済メディアNewsPicks CCO、株式会社NewsPicks Studios CEOの佐々木紀彦さんです。


NewsPicks 最高コンテンツ責任者 CCO(チーフ・コンテンツ・オフィサー)
株式会社NewsPicks Studios CEO
佐々木 紀彦

1979年福岡県生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業、スタンフォード大学大学院で修士号取得(国際政治経済専攻)。東洋経済新報社で自動車、IT業界などを担当。2012年11月、「東洋経済オンライン」編集長に就任。2014年7月にNewsPicks へ移籍。最新著書に『日本3.0』。ほかに『米国製エリートは本当にすごいのか?』『5年後、メディアは稼げるか』、共著に『ポスト平成のキャリア戦略』の著作がある。


―佐々木さんの主な活動を教えていただけますか?

 NewsPicksという経済メディアで、取締役として新しいビジネスのコンテンツ開拓と、NewsPicksスタジオという映像プロデュース会社でCEOをやっています。電通さんとの合弁会社で、新しい時代の映像コンテンツを作る会社です。

 日本には様々な課題がありますが、メディアに関してはとにかく古いんです。特に経済メディアを新しい時代に合うように変えていって、経済のことをわかりやすく面白く、必要な人達に伝えていくことによって、日本経済がもっと盛り上がるようにしたいと考えています。

 経済×エンタメで、最近だとオリエンタルラジオの中田さんと一緒に会社紹介番組を作らせていただいたり、ホリエモンさんとニュース番組をやったり、固い感じの経済を、もうちょっと面白い感じで、というところを意識していますね。

―結果を出す人の共通点や特徴はどんなところですか?

 最近、本を書いていて、そこで「編集思考」という話をしていますが、だいたい成功する人は、掛け合わせがうまい人が多いですね。

 今は何か一つのことを職人のようにやるだけだと、なかなか価値が出せない時代になっていて、縦割りになっているものを、もっと繋げてあげたり、異分野の人同士で何か企画をしたり、今ある自分の世界から飛び出して、他の世界と繋がることができる人が、いろんな分野で成功していると感じますね。

―パラレルキャリアについてどう思いますか?

 パラレルキャリアは良いことだと思いますが、いろんなことをやるだけがパラレルじゃないと思うんです。繫げるものが相性がいいとか、それぞれで専門性がしっかりあるとかじゃなく、なんとなくやると、ただ単に中途半端になるという恐れもあるので、こういう柱があって、その柱にこれをつけたら、さらに活きるであろう、というように、組み合わせが大事かなと思います。

 私は、編集というメディアの仕事をさせていただくのと同時に、ビジネスと経済という軸があります。一般的に、メディアの記者はビジネスのことがわからない人が多いんですが、ビジネスがわかる、ものを作れる、書ける、コンテンツも作れる、というこの掛け合わせを作ることによって、価値が出ているんです。

 パラレルのキャリアは、何をパラレルするかというのをしっかり考えることが大事だと思います。相性が良ければアリだと思います。

 今、副業が増えてるのは、二つの意味があると思っています。一つは、いろんなことをやりたがる優秀な人を会社に縛り付けることができない、というパターン。

 もう一つは、本業の会社だけではなく、別でも稼いでください、という意味合いがあるパターン。

 現在は後者の方が断然多いと思うんです。私は、基本的には肯定的ですが副業、兼業はバラ色だけではないと思っています。

―今後は、解禁企業、しない企業、どちらがいいでしょうか?

 一概には言えませんが、どちらかというと解禁した方がいいと思います。やはり、縛り付けられる時代ではないですし、特に女性は、色々柔軟性を求める方が多いと思うので、副業が認められているとやりやすいのではないでしょうか。 上手くパラレルキャリアを使いこなすことが、働く側も会社側も大事かなと思います。

―これからの時代、クリエイティブの次は何が大切でしょうか?

 クリエイティブ以外だと、お金のスキルですね。ファイナンスといってもいいかもしれないですが、クリエイティブな新しいものを生み出すというスキルと共に、一方で、ちゃんとお金を稼いで、しっかり利益を上げていく、この二つが回ることによって、バランスが良くなると思うんですね。

 老後の二千万円問題もありましたが、日本人は・・・

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