強みと長所の違いとは

 パラレルキャリアへ一歩踏み出す時に、まずやるべきことは、自分の「強み」を知ることです。

 この「強み」というのは、パラレルキャリアをやるやらないにかかわらず、ビジネスパーソンとしても正しく自己認識をしておくことで、仕事でも成果がだしやすくなります。なぜなら、人には必ず適材適所というものがあり、個人が高いパフォーマンスを発揮するためには「強み」をきちんと活かせているかどうかがポイントになってきます。

 では、そもそも「強み」とは何でしょうか?長所との違いは?よく、「あなたの強みを教えてください」と質問をすると、強みと長所を混同していたり、そもそも強みと長所の違いがわらない方が多いようです。

 まず、長所とは「抽象的に表現できる、人より優れている」ところです。例えば、協調性がある、コミュニケーション力が高い、責任感が強い、行動力がある、これらは長所となりますが、強みとは「長所よりももっと具体的な内容で、成果が出せること」になります。

 例えば、柔軟にものごとが考えられ固定観念にとらわれることなく、さまざまな意見や情報を集め、臨機応変な対応ができる、とか、事実や現状を素早く判断し、まず行動することで問題点を見つけ、行動しながら改善することができる、など、これらは成果をだすことに活かせる強みとなります。

 つまり、自分自身で長所だけでなく「強み」を把握することが大切です。そして企業も、長所だけではなく、一人一人の「強み」を把握した上で、適材適所に人事配置することで、生産性が大きく上がります。また、会社で「強み」を発揮する場がない人は、パラレルキャリアとして社外で活動をすることで、自分の輝ける場所が見つかります。

 会社で成果がだせないからと言って、必ずしもそれがあなたの価値や評価ではなく「強み」がきちんと発揮できれば、社会で必要とされる場が必ずどこかにあるのです。

投稿者プロフィール

美宝れいこ
美宝れいこパラレルキャリアコンサルタント
働く女性を応援する!エール株式会社
Aile Magazine(エール通信)編集長
パラレルキャリア推進委員会代表 起業部門担当
女性の「働き方」と「生き方」を応援する!をコンセプトにパラレルキャリア推進委員会の代表を務め、日本唯一のパラレルキャリア専門スクールや専門誌を発刊。その他、働く女性のための商品やサービス・イベント等のプロデュースも手掛ける。
(http://aile-official.co.jp/)
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