お料理ライターの京田佳永子です。
インド料理店が増えています。
職場にインド出身者が増えているのと比例しているということでしょうか。
それとも日本人が好きだから?
インド料理好きですか?(お決まりのフレーズ)
インド料理、と言っても ひとことでは言い尽くせません。
カレーは「ナン」と一緒にいただくもの、と思いがちですが
実際に「ナン」を日常食にしているのはインドの北部で 富裕層に限定されているそうです。
外食した際のちょっとしたご馳走です。
北部は、気候が冷涼で(インドの国土内で比較してのこと) 麦が育つので、小麦粉でつくるパン類。
レストランメニューでお馴染みの「ナン」や「チャパティ」、そして軽食には「サモサ」などのスナックが一般的です。
南部では気候が稲作に適しているので パンではなくライスが常食となります。
軽食も、米粉由来のクレープ「ドーサ」、と変わるわけです。
パンかライスか・・・
だけではなく、私たちが「カレー」と呼んでいる料理にも 南北で大きな違いがあります。
北は、前述のように麦が育つ気候なので 牧草を食料とする牛が育ち、乳製品が豊富です。
バターたっぷりの「バターチキン」カレーが良い例で カレーは濃厚でドロッとしています(もうちょっと、美味しそうな表現ないかな)。
南は暑い! そのため、スープ状のサラッとしたカレーが出来上がります。
何故?
暑いから、お料理をするお母さんたちは 火の前に長く居られないのです。
香辛料をたっぷり使い、ささっと、10分程度でできあがるスープのようなカレーを作ります。
香辛料をたっぷりいれるのも、暑いから。
田舎では、冷蔵庫が普及しているとは限らず 暑さで悪くなるのを防ぐために、よりたくさんのスパイスを使い
辛~くするのです。
はい、そこのあなた「暑いのに、スパイス!?火を噴くような熱い辛さ!?」って 矛盾を感じませんでしたか。
(以下、オンラインサロン限定公開)
お料理ライター
京田佳永子